27ルサカ・ポロクラブ

 グレートイーストロード沿いにあるショーグランドの奥にルサカ・ポロクラブがあった。ポロクラブにはポログランドとレストランがあり、レストランへちょくちょく行った。数少ないルサカのレストランの中でもそこそこの料理を出していたからだ。

 あるとき、レストランへ行った際、ポロゲームの案内が張り出してあった。興味津々、カメラを持って出かけていった。当日は、家族連れで多くの白人が集まっていた。

 ゲームは入場行進から始まりプレーヤー一人が馬を6頭携えていた。ポロのルールは、意外と単純で、1チーム4人が馬に乗って、マレット呼ばれるスティックで一つのボールを相手ゴールに入れて、点数を競う競技だ。だが、ゲームは激しく走り回るのでプレーヤーは5−10分おきに馬を換える。

 ポロは球技とはいえ誰もが容易くできるスポーツではない。馬を養う経済力がないと成立しない。参加していたプレーヤーは全員白人だった。かつての宗主国、英国出身者たちだろう。牧場や農場を経営している英国出身者がまだ残っていると聞いていた。

 ゲームはボールを追って馬を走らせるためよく馬と馬がぶつかる。馬がよく怪我をして交替していたのを目にした。馬に乗っているプレーヤーもさることながら、馬にとっても非常に過酷なゲームだった。

 レストランの前にはボーリング場もあった。玉を転がしピンを倒すのだがレーンは芝生なのだ。ローンボーリングとでもいうのだろうか。

 ザンビアにあってこれほど多くの白人が一同に会する機会はそうあるものではなかった。ポロをとおしてザンビアの白人社会を垣間見たような気がした。
 

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