47 任国外旅行-内陸国からインド洋沿岸-タンザニア・ケニアへ

■ダルエスサラームへ

 内陸国にいると海へ行ってみようと考えるものだ。ザンビアから休暇を利用してインド洋沿岸を旅することにし、その第一歩をダルエスサラームにした。ルサカからザンビアエアーでダルエスサラームに着き、飛行機の扉を開けた瞬間、むっとする熱気が入り込んできたのを今でも鮮明に覚えている。その熱気の中、一歩一歩タラップを降りながらダルエスサラームのコースト感覚(むちゃくちゃ蒸し暑かった)を味わった。

■宿

 空港からおんぼろバスに揺られてダルエスサラーム市内へ入り、あとはJOCVのドミトリー目指して歩いた。今は冷房が入っていると思うが当時はそんなものはなく天井から吊り下げられた大きな扇風機がゆっくりと回っていた。とにかく蒸し暑かったのでなかなか寝付けなかった。翌日、ドミトリーの冷蔵庫でロブスターを発見、これを食べようということになって、ラーメンにロブスターを入れて食べた。今思えば思い切ったことをしたものだと思う。

■島

 ダルエスサラームの郊外に小さな島があり、同期に紹介されて遊びに行った。ボートで島まで渡りシュノーケリングを楽しんだ。この辺ではさんご礁はそれほどでもなく、針の長いウニがたくさんいたことを覚えている。それをとってきて解剖してみたのだが、いわゆる身という物はほんの少しだけだった。われわれだけかと思ったら少ししてドイツ人が遊びにきた。ボートで陸に戻ったときにきれいな貝殻を売りにきたので2つ買った。いまでも我が家にある。

■タマリンド

 蒸し暑いダルエスサラームの公園の木陰で黒い色をした飲み物を売っていた。私はコーラとかの清涼飲料水よりもフレッシュなジュースのほうに目が行くほうなのでどんなものかと試めしに飲んでみたら、これが結構いけたのですね。渇いた喉には心地よく甘酸っぱい味がこの蒸し暑さを和らげるような感じでした。この飲み物はタマリンドジュースという、タマリンドというマメ科樹木の果肉を煮戻したようなもの。以来タマリンドには目がありません。

■魚屋

 街のはずれに魚市場があるというので連れて行ってもらった。子供たちが日本語で”タイ”とか”イセエビ”と言って売りにくるのには驚いた。タイは真鯛のようだった。ロブスターは甲羅が青色をしていてひげを持つと胴体が地面につきそうなくらい大きなロブスターだった。

 このロブスターを調達、同期のアパートで刺身にして食べたがこれは絶品だった。ザンビアでもダルエスサラーム帰りが冷凍したロブスターをよく買ってきていて何度かご相伴に預かっていた。解凍して刺身にしても味は差ほど落ちていなかったし、これを炭火で焼いて醤油をつけて食するのもなかなかの味だった。



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