17陸軍病院の中国人医師団

 いつだったか、調整員から中国人とカフェへピクニックへ行くので来ないかという誘いがあった。何分、好奇心旺盛でありルサカに暮らして間もないので参加することした。車でカフェリバーの辺まで乗り付け中華ランチを食べた。

 JOCVとの関係は定かではないが、ベニーバ英語教室へ来ていたとか、隊員が針の治療を受けたとかそんなことではないかと思う。それにしても私にとっては間近で中国人に接するのは初めてで興味津々であった。そのときは中国人医師団のほかに日本側からは、JOCV関係と日本人のUNDP職員が来ていた。

 中国人医師団は南京からの人たちでザンビアの陸軍病院に派遣されていた。ここザンビアはTANZAN鉄道やUNIP本部ビルなど中国政府の援助を受けているので医師団派遣も援助の一環なのだろう。

 中国人医師団はかなりの食料を持ってきた。今となっては何を食べたのか記憶にないが、たくさん食べてピータンだけは遠慮したことを覚えている。双方ともコミュニケーションをするのに英語を使うわけだがこれでは限界があり、想像どおり筆談となった。この方がお互い和らいだ雰囲気になるものだ。

 それから、医師の一人に綺麗な女医さんがいたのを覚えている。80年代の中ごろだからまだ中国もそれほど垢抜けてはいないのだが、一際目立っていた。残念ながら名前さえ思い出さない。川辺で撮った写真が一枚残っているだけだ。

 彼らとは結果としてそのとき一回限りとなり私の任期中に帰国した。そのとき、やはりUSドルが必要との申し出があり、付き合いのあったJOCV何人かでドルを用立てした。


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